韓国ドラマにハマるならここから！　初心者におすすめ王道＆人気6作品～ラブロマンス編～

いまや「第4次韓流ブーム」と言われ人気が続く韓国ドラマ。動画配信サービスの普及で韓国ドラマの公開本数は増加の一途をたどっている。これまであまり韓国ドラマを観る機会がなかったという方でも、「そろそろ観てみようか？」と考えることもあるのでは。

しかし、大量のタイトルが公開される中で、一体何から観たらよいか？と迷うのではないだろうか？そこでこれから韓国ドラマを視聴してみようと思う方に、「まずこの作品から」とお薦めできる作品を紹介したい。

韓国ドラマは物語の構成や展開が凝っており、一つの作品の中に多様な要素が盛り込まれている。そのためジャンルを分けることが意外と難しい。今回は物語の主題に着目し「ラブロマンス」「サスペンス」「ヒューマン」の3種の軸にわけ、そのジャンルで人気が続く作品と、2022年に公開された話題作を取り上げ、2作ずつ3回に分けてお薦めする。

トッケビ～君がくれた愛しい日々～

初回放送は2016年12月と、すでに6年以上前の作品となるが、韓国ドラマといえば必ず取り上げられ続ける代表的な作品で、何度も観返していると語る人が多い超人気作。

主人公トッケビ（キム・シン）を映画、ドラマを通じて日本でも知名度の高いコン・ユが演じ、相手役となるウンタクには若手演技派女優といえばこの人、と名前が挙がるキム・ゴウンがふんする。

物語は高麗時代の武将キム・シンが、主君である王の嫉妬を買い逆賊として命を落としたものの、神の力により“トッケビ”として永遠の命を得るところから始まる。愛する妹や家臣も殺され苦悩の中900年以上の時を生き続ける彼を、永遠の命から解き放つことが出来るのは“トッケビの花嫁”と呼ばれる存在だけ。そして彼はついに自分こそが花嫁であると名乗る女子高校生ウンタクに出会う……。

物語の始まりだけを書き出すと、少々荒唐無稽過ぎる話のように感じるかもしれない。実際に第1話は高麗時代の英雄キム・シンの武将としての活躍と挫折を描いており、これから一体どんなラブストーリーが展開するのだろう？といぶかしく思う方も多いと思う。しかし、苦悩の時間を生き続けてきたトッケビの前に、女子高校生ウンタクが現れたところから、2人の世界が大きく動き出す。

本作は主人公たちの愛の物語だけではなく、2人を取り巻く脇役一人ひとりの物語にも恋愛という枠組みを超えた「愛情」の物語があり、それらが随所にちりばめられている。孤独に生きるトッケビと行きがかり上同居することになる死神や、家臣の末裔である現代的な青年との日常が軽妙なコメディーとして描かれる場面も多く、甘いロマンスだけでなく軽やかでほほえましいやりとりも見どころとなっている。

運命で結ばれたトッケビと花嫁の愛の物語という主題と、彼らの日々の暮らしの愛らしいエピソードがバランスよく配された脚本のすばらしさに、全16話を一気に視聴してしまうかもしれない。