綾瀬はるか、役を通して見つめた“声”を届けるということ。しなやかな強さを胸に

Celebrity

2026.08.27

綾瀬はるか、役を通して見つめた“声”を届けるということ。しなやかな強さを胸に

ドレス¥440,000 スカート¥520,300 リング¥229,900(すべてボッテガ・ヴェネタ/ボッテガ・ヴェネタ ジャパン)

話題作への出演が続き、俳優としてさらなる輝きを放つ綾瀬はるか。作品ごとに新たな表情を見せながらも、その自然体の魅力は変わらない。最新主演作『ファーストボイス』で挑んだのは、社会の理不尽に声を上げる弁護士。作品への思い、そして仕事への向き合い方や日々の暮らしについて聞いた。

──『ファーストボイス』の脚本を読んで、役柄のどんなところにひかれましたか?
一人の行動、小さな一歩が共感を得て周りを巻き込み、社会を変えていく。その勇気がすごいなと思いました。私が演じる弁護士の朝日先生は、うまくいかず落ち込んだり焦ったりしても、いつもマイペースで、どこか楽観的。「レッツ・ビギン!」が口癖で、ちょっと面白いところもチャームポイントです。自分のことよりも誰かのことを親身に考え、家庭と仕事の両立が大変な時代に挑んでいく姿が本当にかっこいいと感じました。

──映画のクライマックスとなる法廷での演説を通して、伝えたかったことは?
「想像してみてください」と観客に語りかけるところが好きです。他人のことだとピンとこなくても、家族や大事な人が同じ目に遭ったらどう思うか。他人事じゃなく、自分のこととして想像してみる。その大切さが伝わればいいなと思いました。法廷でのシーンはまる2日間かけて撮影し、長い間、緊張感を保つのは大変でしたけど、楽しかった。朝から夜まで法廷にいて、夜には、みんな顔がげっそりしていましたが(笑)。

──女性の共演者が多い現場はいかがでしたか?
基本的に弁護団を演じる俳優さんたちと一緒にいることが多く、皆さん、ギリギリまでずっとお話しされていましたね。で、監督が「始まりますよ、聞いてください!」みたいな(笑)。それぐらい自由で楽しい現場でした。先輩方にもいろいろなお話を聞かせてもらいました。

オーバーサイズのメンズライクなセットアップに、スカーフでエレガントな表情を加味。今の時代の気分を象徴するミックススタイルが、強さも優しさも携えた綾瀬さんの魅力を引き立てて。
ジャケット¥572,000 パンツ¥324,500 シャツ¥198,000 スカーフ¥88,000 イヤリング¥132,000(すべてセリーヌ/セリーヌ ジャパン)

──仕事と子育てを両立する朝日先生を演じてみて、感じたことは?

本当に大変だったろうなと感じました。今ほど社会の理解が得られなかった時代に子供が3人いて、初めはご主人も協力的じゃない。それでも難しい仕事に立ち向かっていくのが本当にすごい。彼女はフルパワーで人生を生きている人だなと思いました。

──劇中の1980年代らしいファッションも印象的でした。法廷では赤いスーツ姿で登場されますが、綾瀬さん自身にも勝負服はありますか?
あの時代の服は肩パッドがすごい(笑)。ファッションも派手で、リップも紫や赤みたいな、今はなかなかつけない色。でも、みんながおしゃれを楽しんで、個性に合う服を着ているところが素敵でした。普段の私は、勝負服というわけではないですが、赤いニットは毎年、クリスマスに着ています(笑)。いつもは黒が多いけど、赤はやっぱり気分が上がりますね。

──綾瀬さんにとって「勇気」とは? そして、何かを選ぶときの軸も教えてください。
自分が信じたことを諦めない。その積み重ねが勇気になるのかなと思います。何かを選ぶときは、「ああ、好きだな」「何か違和感あるな」という最初の感覚を大事にしています。大体、その感覚が正しい気がしますね。



──キャリアを重ねて、演じることへの向き合い方は変わりましたか?
演じ方は基本変わってないと思います。ただ、「どういうお客さんに何を届けたいのだろう」「どう届くのだろう」ということまで、より考えるようになりました。少し引いた目で見るようになったのかもしれないです。

──日常で心が動くのは、どんなときですか?
仲のいい人の言葉や、家族との日々の暮らしの小さなこと。例えば、料理をしている母の姿を見て、「あ、そこはそうやるんだ」と思ったことが、ずっと後々まで自分のなかに残っていたり。親やおばあちゃんなど家族の生き方、生きざまもそう。特別な時間でなくても、日々の中で心に触れることがすごくいっぱいある気がします。

──心を整えるため、習慣にしていることは?
忙しくてもきちんと食事をすることや、台所をきれいにすること。生活に根差したことを、一つ一つ未完了にせず、きちんと終わらせていく。それが、心を整えることにもつながっています。料理や掃除など、日々の暮らしをきちんとやっていくということですね。





1989年、日本で初めて「ハラスメント」が争われた裁判に着想を得た映画『ファーストボイス』。寝ぐせ頭で法廷に駆け込む日々を送り、お金にならない案件ばかりを引き受けるお人好しでありながら、強い信念を胸に立ち上がる弁護士・朝日道子(綾瀬はるか)のもとに、職場で理不尽な嫌がらせを受けた女性・上原恵(ファーストサマーウイカ)が訪れる。前例なき裁判に「未来につながる」と立ち上がる朝日たちの、常識という壁に挑む姿を描いた痛快リーガルエンターテインメント。信念を貫く型破りな主人公を綾瀬はるかが生き生きと演じ、松本穂香ら実力派キャストが共演。勇気ある一歩が社会を変えていく、感動の物語。

ファーストボイス
10月2日(金)全国ロードショー
出演:綾瀬はるか/ファーストサマーウイカ、松本穂香
監督:前田 哲
脚本:橋本裕志
音楽:富貴晴美
製作:「ファーストボイス」製作委員会
配給:松竹/ワーナー・ブラザース映画
公式サイト:https://movies.shochiku.co.jp/firstvoicemovie/
公式 X :@firstvoicemovie
公式 Instagram:@firstvoicemovie


お問い合わせ先
セリーヌ ジャパン tel: 03-5414-1401
ボッテガ ・ ヴェネタ ジャパン tel: 0120-60-1966

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©︎marie claire/photos: Yoshiyuki Nagatomo / styling: Megumi Yoshida / Hair: ASASHI〈ota office〉/ make-up: Asami Taguchi〈Home Agency〉/ interview & text: Tomoko Kawakami / direction: Shino Sakurai

Profile

綾瀬はるか

1985年広島県出身。映画やドラマ、CMなどで存在感溢れる役柄を演じ、幅広く活躍。最近の出演作は映画『レジェンド&バタフライ』『リボルバー・リリー』(2023)『ルート29』(2024)、ドラマ「八重の桜」(2013)「義母と娘のブルース」(2018)「天国と地獄~サイコな2人~」(2021)「元彼の遺言状」(2022)「ひとりでしにたい」(2025)など。2026年は主演映画『人はなぜラブレターを書くのか』『箱の中の羊』に続き、『ファーストボイス』が10/2公開。

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