吉高由里子が「時」の先に見つめるもの

Celebrity

2026.05.28

吉高由里子が「時」の先に見つめるもの

人々の心に刻み込まれる演技と自然体な魅力で唯一無二の存在感を放つ俳優・吉高由里子。2025年より「オメガ」のブランド アンバサダーを務めるなか、“時計の国”スイスを訪れ、時の真髄を解き明かす旅に出た。湧き上がる表現者としての想いや人生の指針について語る。


──「marie claire TV」の取材で「オメガ」の本拠地でもあるスイスに初めて行かれたそうですが、印象に残っている場所について教えてください。

それはやっぱり「オメガ」本社にある工房ですね。何となくわかってはいましたが、これほどまでに時間をかけて作っていること、そして職人さんたちの集中力や気が遠くなるような細かい手作業に感銘を受けました。完成した美しさの裏にある努力や緻密な計算だけでなく、0から1を生み出す職人技を目の当たりにして、すごく貴重な経験ができました。

──ご自身も作品づくりでは、0から1以上のものを生み出していらっしゃるだけに、旅のなかで表現者としてインスピレーションを受けた瞬間もあったのでは?

私は人の言葉や表現を扱う職業ですが、真摯に仕事と向き合いながら作業をしている職人さんたちを見て、表面的ではなく感情が持つ繊細な部分まで丁寧に掘り下げていかなければいけないなと触発されました。

ダイヤモンドのエレガントな輝きが目を引く“トレゾア”で、リュクスな彩りを添えて。キルティングパターンがあしらわれたラッカー仕上げのカーフスキンダブルストラップが、印象的な手元を約束。 時計“トレゾア”[SS×ダイヤモンド、ケース径26mm、クォーツ]¥759,000(オメガ) シャツ ¥451,000[予定価格] パンツ[参考商品](ともにバレンシアガ/バレンシアガ クライアントサービス)

ダイヤモンドのエレガントな輝きが目を引く“トレゾア”で、リュクスな彩りを添えて。キルティングパターンがあしらわれたラッカー仕上げのカーフスキンダブルストラップが、印象的な手元を約束。 時計“トレゾア”[SS×ダイヤモンド、ケース径26mm、クォーツ]¥759,000(オメガ) シャツ ¥451,000[予定価格] パンツ[参考商品](ともにバレンシアガ/バレンシアガ クライアントサービス)

──「オメガ」はオリンピックやNASAの月面着陸時に使用されるなど、高精度を追求した側面と、ファッション的な魅力がありますが、どのようなイメージをお持ちでしょうか。

多くの人が憧れるラグジュアリーな存在ではありますが、ただ華やかなだけではなくて、実直なブランドだと思っています。そうでなければ、オリンピックのように誰かの人生を決める瞬間や宇宙での命にかかわる旅路のパートナーに選ばれることはないですよね。すごく信頼されているブランドである証拠だと思うので、美しさとストイックさが共存している時計だと感じています。

──吉高さんにとって、時計とはどんな存在ですか?

時間は誰にでも平等ですが、時間の過ごし方は人によっても、環境によっても違いますよね。休みの日に何もせずに3時間経ってしまうこともあれば、朝から起きて「これだけたくさんのことができた!」と思える日もありますが、それもすべて時計があるからこそ感じられること。そういう意味で、人の一喜一憂を握っている存在であり、人生に彩りを与えてくれるものと言えるのではないでしょうか。時計があると、私の人生も30代から40代へ刻々と進んでいると実感します。

女性の華奢な手元にもしっくりなじむ、スマートなサイズの“シーマスター アクアテラ 30MM”。ステンレススチールに「オメガ」独自のムーンシャイン™ ゴールドがアクセントになったミニマルなデザインは、どんな着こなしにもマッチ。 時計 “シーマスター アクアテラ 30MM”[SS×ムーンシャイン™ ゴールド、ケース径30mm、自動巻き]¥1,727,000(オメガ) トップス ¥284,900 パンツ ¥164,450(ともにステラ マッカートニー/ステラ マッカートニー ジャパン)

女性の華奢な手元にもしっくりなじむ、スマートなサイズの“シーマスター アクアテラ 30MM”。ステンレススチールに「オメガ」独自のムーンシャイン™ ゴールドがアクセントになったミニマルなデザインは、どんな着こなしにもマッチ。 時計 “シーマスター アクアテラ 30MM”[SS×ムーンシャイン™ ゴールド、ケース径30mm、自動巻き]¥1,727,000(オメガ) トップス ¥284,900 パンツ ¥164,450(ともにステラ マッカートニー/ステラ マッカートニー ジャパン)

──2006年に映画デビューをしてから20年の時が経ちましたが、ここまでを振り返ってみたお気持ちをお聞かせください。

「あっという間だった」というひと言が最初に出てきますね。違う惑星にでもいたのではないかと思ってしまうくらい早かったです。ただ、それは「こうならなければいけない」という目標を掲げてやってきたわけではなく、変化を意識せずここまでやってきたからかもしれません。

──ここまで続けてこられた理由やご自身を支えてきたものは何でしょうか。

いまだにわからないことは多いですし、「できた」と思ったことがないからです。ただ、最近は10代や20代のときに比べて仕事に対する責任感や関わり方の濃度が変わってきた部分があり、周りから認められていることに喜びを感じる瞬間も増えました。俳優は定年がないので、タイムリミットがない分、これからも怖がらずに進んで行けたらいいなと思っています。

──吉高さんの自分らしい生き方は多くの女性にとっても憧れですが、“人生の指針”としているような考え方があれば、教えてください。

私もときには現実逃避したくなる日もありますが、大人になって「自分ってこんなもんだよね」と思えるようになってから、楽になりました。だから、いまは悔しい経験も悲しい経験もあっていいんじゃないかなという気持ちでいます。あとは、「また会いたい」と思ってもらえる人でいたいですね。自分の機嫌は自分で取れる人間でもありたいですが、自分の扱いが上手な人は他人にも優しくなれると思うので、周囲の変化にも気付ける人になりたいと考えています。

SS=ステンレススティール


お問い合わせ先
オメガ tel: 0570-000087
ステラ マッカートニー ジャパン tel: 03-6427-7013
バレンシアガ クライアントサービス tel: 0120-992-136

関連情報

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©︎marie claire/photos: Yusuke Miyazaki〈SEPT〉/ styling: Yusuke Arimoto〈NANAKAINOURA〉/ hair & make-up: Tomoko Okada〈TRON〉/ interview & text: Masami Shimura / direction: Shiho Amano

Profile

吉高由里子

2006年、映画『紀子の食卓』でスクリーンデビュー。
08年に映画『蛇にピアス』で主演を務め、第32回日本アカデミー賞新人俳優賞と第51回ブルーリボン賞新人賞をダブル受賞。24年にはNHK大河ドラマ「光る君へ」で紫式部/まひろを演じた。近年のその他の主な出演作は、舞台『シャイニングな女たち』、ドラマ「星降る夜に」「風よ あらしよ」「最愛」など。出演映画『黒牢城』が26年6月19日公開予定。

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