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<ナタリーの日仏的ビューティジャーニー>第36回 心もほぐれる。ガチガチに固まった心身を救う入浴剤たち

クレイアソート 50g×4袋 2,850 円(ビープル バイ コスメキッチン限定)/アロマフランス

【2月9日 marie claire style】フランスで暮らしているときに一番困ったのは食生活でもなく、度重なるストライキでもなく、奔放な人々との人間関係でもありませんでした。

私を一番ホームシックにさせたのは温かい湯船に浸かれないということ。フランスではバスタブを置かずにシャワールームのみという住宅が多く、私が暮らしていた部屋もこのタイプ。幸いシャワーは高水圧でしたが、お湯をタンクに貯めて使うシステムが一般的なフランスでは、油断すればあっという間にお湯は底をついてしまうのでした。したがってフランスでのバスタイムは癒しの時間というよりも、日常のルーティンという位置付けになり、アウトバスでのセルフケアなしには美肌を保つのはとても困難でした。

 今でもフランスから帰国後、真っ先に向かうのは蒸気に満ちた温かいバスルーム。肌や髪のケアに加え、ダイエットや免疫力アップも叶う日本の湯船は究極の美容スポット。その効果を最大限高めるために欠かせないのが入浴剤です。日本は肌にも優しい軟水なのでその恩恵を損なわないためにも、入浴剤は100%ナチュラルな成分であることがポリシー。並々ならぬこだわりを持ってセレクトしています。

 今回皆さんにご紹介したいブランドひとつめは、フランス産クレイを使用した日本発ブランド「アロマフランス」。オーヴェルニュ地方にある鉱山(この一帯は農薬や化学製品の使用を厳しく制限)から採れるミネラル豊富な天然のクレイは、デトックスと美肌効果が高いのが特徴。入浴剤としてはもちろん、水量を加減しながら固さを調整することでパックやスクラブ、ローション、マウスウォッシュなどに姿を変える万能アイテムです。

 フランスでは古くからクレイセラピーが盛んで、現在も薬局のラインナップとして置かれているほど。寒い冬におすすめなのがイオン交換性を持つグリーンイライトと、酸化鉄を含むレッドイライト。不純物を流も流してくれるので体がとても軽くなります。また、疲れをすっきりとるイエローイライトは、入浴後からまぶたがゆっくり重くなり、次第に深い眠りへと誘ってくれます。

 二つめは炭酸泉大国であるドイツの中性重炭酸泉の研究をベースに誕生した日本ブランド「BARTH」。独自の技術でお湯を中性に保つことで重炭酸イオンを長時間発生させ、血管への浸透促進を実現しています。入るだけで肌もなめらかになる上、ぐっすりと深い眠りにつけるので金曜日や週末に愛用中。質の高い睡眠のお陰で翌日はすっきり起きられてパフォーマンスが上がるので、睡眠と入浴の大切さを改めて気づくきっかけにもなりました。なお、塩素を中和するビタミンCも含まれているので大切な友人へのギフトとしても重宝しています。

 最後は、日本ならではの漢方の処方を得意とする「再春館製薬所」の”養生薬湯”。体の半分以上を占める水を滞りなく巡らせることで不調を寄せ付けないという発想をもとに全てが有効成分となる6つの生薬のみを調合。驚くほど体が温まり、手先が冷えて仕方がないという夜でもあっという間に全身ぽかぽかに。入浴後にも体の芯まで心地よい温かさが続くので腰痛や肩こり、眼精疲労までもが軽減。日本人にとって身近な漢方こそ、心身の疲労回復や癒しへの近道であると感動しました。

 旅行に行けない今こそ、日本をはじめとする世界中の叡智が詰まった入浴剤で自分自身を癒してみてくださいね。

■プロフィール
ナタリー(Nathalie)
フランス人を父に持つ日仏美容家。モード系美容誌編集を経て独立後、日本や海外の美容媒体をメインに、日仏とフランスのライフスタイルを融合したオリジナルのビューティメソッドや、海外トレンドを踏まえた美容情報を執筆中。レインボータウンFMのラジオ番組「Nathalie’s Beauty Talk」では第1土曜と第2木曜にフランスの最新美容情報などを紹介。 @nathaliesbeautybook

■お問い合わせ先
・アロマ・フランス/072-685-8931
・BARTHお客様相談室/0120-993-854
・再春館製薬所/0120-305-305

■関連情報
・アロマフランス公式HP:https://aromafrance.shop-pro.jp/
・BARTH公式HP:https://barth.jp/
・再春館製薬所公式HP:https://www.saishunkan.co.jp/yojoyakuto/

小西俐舞ナタリーのビューティジャーニーをまとめた特集ページはこちら

※記事内の商品価格はすべて、本体のみ(税抜)の価格です。
(c)marie claire style/selection, text, photo: Nathalie Lima Konishi

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