生成AIが瞬時に最適解をくれる時代。だからこそ、人の心身がもたらすバグや揺らぎがたまらなく愛おしい。デジタルでは弾き出せない、未完成ゆえの「色気」という美の本質(レサンシエル)をひも解いていく連載。
透明感のあるおばあちゃん。これがいまの私が目指す美容の到達点である。
旭化成との技術融合で開発された「解砕型マイクロファイバー*」をイン。肌の上にまるでもう一枚の皮膚のような極薄膜を形成し、エスト独自の美容成分を抱え込むと同時に潤いをキープする。夜使えば翌朝の肌は見違えるほどふっくら、朝使えばメイクのりが格段にアップ。エスト ジェノリュクス クリーム 50g ¥14,300 若いときの透明感が水に近いものだとしたら、年齢を重ねた人のそれはガラスや水晶に近いのかもしれない。「肌(外側)が綺麗だから」の前者に対して、後者は内側に遮るものを感じさせず、その人の向こう側まで見通せるから透明。つまり魂が濁っていないのだ。
シミもシワも、老いによる身体の変化も、美容の文脈でいくと全てノイズではある。だから私たちは躍起となって、美容医療などあらゆる手を尽くしてそれらを消そうとする。でも本当の意味での一生ものの透明感は、そういうことではない。たとえ少し曇りや内包物があったとしても、水晶の透明性そのものは失われないし、むしろそのほうが、光が入ったときに複雑で美しかったりもする。
ではそんな魂の透明度を手に入れるにはどうしたらよいのだろう?
それは他者のものさしでつくられた、美をはじめとするありとあらゆる基準に、安易に迎合しないことだと思う。たとえば美においては世間が押し付ける「若さ」という単一の価値観から離れ、何が自分にとって本質的な美しさなのかを自ら選び取る力。その揺るぎない美意識と信念こそが濁りを防ぐフィルターとなり、自らの純度を高めることにつながっていくのではないだろうか。
年はとる。でも濁らない。
昨今流行りのロンジェビティのあり方として、私の理想とするところである。
生き方や知性を最も強く表出する「まなざし」に、さらなる光を集めるレフ板的アイシャドウ。お勧めはパレット左上の透明ベース×ラメを、下まぶたのキワに目頭からすっとひと掃き。圧倒的なシアー感とほどよいラメの配合により、重ねるほどに瞳の美しさが強調される。しっとりと密着感があるので、粉飛びもしにくい。
YSL クチュール ミニ クラッチ #410 フォービドゥン ウィスパー ¥10,890
photos & text: Aya Aso
エスト
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イヴ・サンローラン・ボーテ
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麻生 綾 AYA ASO