生成AIが瞬時に最適解をくれる時代。だからこそ、人の心身がもたらすバグや揺らぎがたまらなく愛おしい。デジタルでは弾き出せない、未完成ゆえの「色気」という美の本質(レサンシエル)をひも解いていく連載。
まさか泥の中、地中深くに“美の素”が延々広がっていたとは。膝まである靴カバーを履き、日除け・虫除けの完全武装をして畑に降り立つまで、想像だにしていなかった。
王子薬用植物研究所が保有する、名寄市の甘草畑。旭川空港から車で北へ約2時間、海風の影響を受けにくい北海道北部の内陸にある
0.1ヘクタールの試験栽培から10年で10ヘクタール規模の大規模栽培へ。既存の耕作機械を創意工夫で甘草用にカスタマイズ「大規模栽培に成功しました」という成果だけ見れば一瞬。でも、甘草の肝心な部分が人知れず何年もかけて地中深くに根を張るように、大事なものは見えない部分や過程にこそ埋まっている。自然は決して人間の思い通りにはならない。野良育ちの“じゃじゃ馬”甘草は、ただ植えれば育つといった簡単な植物ではなかった。野生品種が育つ地域の冷涼な気候と似た環境は、日本のどこに? 土壌の問題は? クリアしなければならなかった課題はどれほどあったのだろう。試行錯誤、工夫、失敗、再挑戦……栽培に携わった人たちもまた、お手本もマニュアルもないところから泥まみれになって、一歩ずつここまでたどり着いたのだ。
掘り出したばかりのウラル甘草。「王子カンゾウ」と名付けられた国産甘草についての研究はまだまだこれから、未知の美容成分が見出される可能性に富んでいる
王子カンゾウのエキス、チップ、パウダー。輸入品の野生ゆえの品質への不安、また乱採取による資源の枯渇が問題視される中、王子薬用植物研究所を傘下に置く王子グループは、甘草の研究・栽培から加工・品質管理までを一貫して実施。高い品質とトレーサビリティ、安定供給の実現が可能になった
写真/王子薬用植物研究所
甘草の畑を歩いて、私は「美しいもの」というのは案外、視認性だけでは成立していないことを悟った。ひるがえって人の美しさもまた、顔立ちや肌といった目に見える部分だけでなく、常日頃の生活や心もちのような「形なきもの」によって成されるのではないか。美の本質とは、完成形のデータを貼り付けるだけでは語りきれない。目には見えない時間や積み重ねが、ふと表面ににじみ出たもの。そんな“泥くささ”こそが、しっかりと体温があり、ときに汗もかく生身ならではの「色気」なのだ。
10年の歳月×栽培の現場の情熱から生み出された「王子カンゾウ」。そのピュアな生命力と高い透明性をダイレクトに肌へと還元するのが「ネピア 鼻セレブ SKINLISM」。昨年3月に固形洗顔石鹸(せっけん)2種、今年3月にシートマスク2種が発売された。おなじみ「鼻セレブ ティシュ」同様、肌へのやさしさをスキンケア効果においても徹底。心地よいうるおいがゆらぎやすい肌、過敏になりやすい肌を落ち着かせ、穏やかに整える。
〈手前から時計回りに〉もっちり濃厚保湿泡が自慢の「ネピア 鼻セレブ SKINLISM モイストクリアバー」75g ¥2,200、炭とクレイを配合、古い角質や軽いメイクも落とせる「同 モイストクレンジングバー」75g ¥2,750、ふっくらしたハリが期待できる「同 ふっくら肌うさぎ美容液マスク」、保湿に特化したみずみずしい「同 すこやか肌うさぎ美容液マスク」 ともに3枚入り 各¥1,097/すべて王子ネピア
また今秋、シートマスクに濃密な美容乳液をたっぷり仕込んだプレミアムバージョンが新登場。マスクの形状は上下セパレート設計で高密着。鼻周りに独自の「鼻セレブカット」を施し、荒れやすく浮きやすい小鼻までしっかりカバーする工夫は、家庭紙メーカーの面目躍如といったところ。王子カンゾウ*1はもとより、黒真珠エキス*2も配合、ゆらぎやすい、でもエイジングケアも十分にしたいという大人肌のわがままに応える。
*1 カンゾウ根エキス(皮膚コンディショニング成分)
*2 加水分解コンキオリンタンパク(皮膚コンディショニング成分)
ネピア 鼻セレブ SKINLISM ぜいたく肌うさぎ 1包 ¥550/王子ネピア
photos & text: Aya Aso
王子ネピア
tel: 0120-261-301
web: https://e-nepia.com/products/hana-celeb/hana-celeb_skinlism.html
麻生 綾 AYA ASO