日本の美容アイテムがフランスで大人気！パリジェンヌ憧れのブランドとは

洗練されていると評価の高いJ-Beauty

パリを代表する老舗高級百貨店ル・ボンマルシェに、日本の美容とライフスタイルをテーマにしたポップアップストア「Bijo（ビジョ）」がお目見えした。

じつはBijoを主催しているのは筆者本人なのだが、もともとは日本の美容をメインにしたECサイト「www.bijo.paris」を開設したところ、これが人気に。数年前からボンマルシェにたびたび招待されるようになった。今回が5回目で、8月29日まで開催されている。

今、海外で日本の美容＝J-Beautyが韓国のK-Beautyに続く美容トレンドとして注目されていることをご存知だろうか？　日本のステップごとの丁寧な美容法、伝統的なフェイシャルマッサージ（フランスではKOBIDOと呼ぶ）、UVケア（フランスでは数年前までブロンズに焼くことの方が重要視されていた）、テクノロジーの技術による最新の美顔器や職人が作る美しいメイクブラシ……。日本人が日常的に使用しているものが海外では洗練されたプロダクトとして改めて注目されているのだ。

このポップアップの名称「Bijo;ビジョ」とはB=美、i=イノベーティブ、j=日本、o=オリジナリティの略語。今回厳選された30ブランドの中から、会期中特にパリジェンヌに人気のブランドをご紹介しよう。

フランス初のお披露目となる「WAPHYTO（ワフィト）」は、植物療法士・森田敦子氏による日本初の植物バイオメソドロジーのブランドで、日本独自の色彩を使用したパッケージが一際目をひく。中でも東三河地方で無農薬栽培された菊やヨモギを使ったフェイスケアとデリケードゾーンケアが人気だ。「SHIGETA（シゲタ）」からは新発売の色ムラをカバーしブルーライトも防ぐコンシラーとUVケア入りBBクリームが、資生堂のミレニアム世代向け海外ブランド「WASO」は日本の柚子、シークァーサ、サトウキビ、米をメインにしたクリーンビューティーブランドとして生まれ変わり注目を集める。

フランス発日本製の「IREN （イレン）」からは毛穴より小さな200ナノメートル分子に圧縮した有効成分（特許済み）で、パーソナライズができる7つのセラム。さらにパリ発の日系スパブランド「EN（エン）」も80種ほどある植物由来のエッセンスを悩みや肌質に応じてクリームやジェルに混ぜてオリジナルレシピを提案するビスポーク（オーダーメイドの意）ブランドとして注目されている。

昨年から、フランスでもコロナ禍のセルフケア需要が高まり、インスタ等で自宅でできるフェイスマッサージやフェイスヨガのビデオが話題だ。そんな中、カッサをマッサージに取り入れる人が多く、同時に美顔器のスリムセラやヤーマンのフェイスリフトWAVY MINI等も人気を呼んでいる。さらに日本の頭皮マッサージがフランスでも注目され、店頭ではukaのスカルプブラシKENZANや、LOVE CHROMEから新発売のスカルプ・カッサで、図を見ながら頭のツボを押してみる人の姿も。

美容だけに留まらず、日本ならでは品質と職人技術を感じられるプロダクトにも注目が集まる。熊野筆の最高品質ブランド「SUI TOKYO（スイトウキョウ）」の化粧筆、「SHAQUDA（シャクダ）」から新発売された２層式のとろけるように滑らかな肌触りのボディブラシJIWA。さらには新潟の職人によるネイルニッパーブランド「SUWADA」の爪切りや今治タオルの「OLSIA」など、日本の中でもハイレベルな高級ブランドがフランスでも好まれる。

ここ数年、日本を旅行できないフランス人が、少しでも日本の素晴らしいプロダクトに触れ、日本ならではのおもてなしとサービスを受けて、疲れた日常から癒されるような空間にしたい。そんな想いを込めて、日本の美意識を表現したコンセプトストアを立ち上げた。この夏は何人の人たちがこのボンマルシェのポップアップで日本を体験することができるだろう？　また多くの人たちが日本を旅する日を夢見て。

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