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<倉田真由美のBeauty Life>2020年のビューティ トレンドワード、それは発酵パワー

(c)Mayumi Kurata

【1月28日 marie claire style】私たち地球上の生物のルーツは、宇宙から飛来した微生物だったという話をご存知でしょうか? 空気中や川、土、畑、動物など、さまざまなところに存在する微生物、菌やウイルス、微細藻類などは、肉眼では見えない小さな体で、さまざまな生態系のバランスを保つという大きな仕事を担っています。私たちの体、たとえば腸内や肌表面も同様に、そこに存在する菌によって健やかなバランスが保たれている、というのが今や定説に。ゆえに、味噌やしょうゆ、酒といった発酵食品は、体との親和性がよく、美容や健康に効果的だと考えられているのです。

 奇しくもこの春、発表された二つのスキンケア製品には、発酵のパワーが活かされているといいますから、興味深いと思いませんか?

 その一つが、ドゥ・ラ・メールの「ザ ・アイ コンセントレート」。「ドゥ・ラ・メール」というブランドは、もともと実験中のアクシデントにより、肌に火傷を負った物理学者のマックスフューバー博士が、そのダメージを癒すために作り上げたクリームが発祥。1日に60センチも成長する驚異の生命力を持つジャイアントシーケルプ(海藻)に、光と音などを当てながら発酵させた独自成分、ミラクル ブロスTMが、この「ザ ・アイ コンセントレート」の魂。紫外線や乾燥した空気、大気汚染、またPCやスマホから発せられるブルーライトなど、外的ストレスによるダメージから解放するこの成分を、なんと3倍もの高濃度で配合しているのです。皮膚が薄くダメージが蓄積されやすい目元をきちんとケアすることで、クマや小じわ、くすみなどのエイジングトラブルを回避することができます。

 ランコムの「クラリフィック デュアル エッセンス ローション」は、消化や吸収、代謝といった生命活動に欠かせないタンパク質であり、発酵食品に多く含まれる酵素に着目した化粧水です。酵素は、使用されているのは、樹齢60年前後で成熟し、長いものだと250年もの生命力を維持することで知られるヨーロッパブナの芽。フランス南部にあるアルデーシュ地方の自然林のブナから、最先端のグリーンプロセスにより抽出した自然由来のエキスは、私たちの肌に存在する酵素の働きをサポートして、くすみや毛穴の開きが気にならない肌を作ります。シェイクすると細かいバブルが浮かんでくる二層式。みずみずしいテクスチャーと、フレッシュフローラルの香りにより、毎日のスキンケアが気持ちよくできるでしょう。

 シミが、シワが、とつい細かい悩みに目が行きがちな私たち。ですが、昔ながらの発酵パワーで、肌全体のバランスを整えるーーというアプローチは、理にかなっているはず。肌本来のキレイになる力が、きっと目覚めます。

■商品概要
・ザ ・アイ コンセントレート 15mL 25,000円/ドゥ・ラ・メ―ル
https://www.delamer.jp

・クラリフィック デュアル エッセンス ローション 150mL 11,000円/ランコム
2月14日発売 https://www.lancome.jp

(c)marie claire style/photos & text: Mayumi Kurata

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