心と体に調和をもたらすブランド「タッチャ」が日本上陸【ナタリーの日仏ビヤンネートルのすゝめVol.7 】

海外に出向くと必ずトランクいっぱいに買い込んでいたスキンケアブランド「タッチャ」。そんな大好きなブランドが日本に上陸するという嬉しいニュースが届きました。

「タッチャ」の創始者であるヴィクトリア・ツァイ氏が心身共に疲弊し、安息を求めた旅先で魅了されたのが京都で古くから続く美容法でした。帰国後、日本人が受け継いで来た文化や風習、そして作法（リチュアル）にサンフランシスコの解釈を融合し、2009年にブランドを創業。100以上のビューティアワードを受賞するなど、国家や人種、年齢層を越えて幅広い人々に愛されています。

私が「タッチャ」に魅了されている理由のひとつが、体と心の“和”が保たれてこそ、肌にも美しさが宿るという哲学。スキンケアの時間がセルフケアになるよう、質感の心地よさにこだわりながらも、効果が最大限になるよう、処方開発に長い年月が費やされています。

体に良いものは肌にも良いという日本古来の考えに基づき、独自開発されたのが〈HADASEI-3^TM〉。日本が誇るスーパーフードであるお米やお茶、海藻を、丁寧な工程を経てシャンパーニュのように二次発酵させ生成します。天然のアミノ酸や乳酸を含んでいる発酵液なので、肌を潤いや弾力で満たしながら澄み渡るような明るさをもたらします。なかでも、“タッチャ エッセンス”は水を加えない高濃度処方が魅力。朝起きた瞬間、肌を触る前から肌の潤いを感じるほど、たったひと晩で肌の立て直しが叶うほどの実力派です。

素晴らしいアイテムは枚挙にいとまがありませんが、日本と海外の美容文化の利点を融合していると感じるのが“タッチャ ライス ポリッシュ”。３分の１は食用の米粉を配合しているという洗顔パウダーは、毎日使える肌あたりでありながら、小鼻や頬にあるザラつきを一掃。肌の不要な汚れを清めてくれるので、その後のスキンケアの浸透力がぐんと高まります。日本ではまだ一般的でないスクラブですが、元々は舞妓さんが取り入れていた美容法。日本古来の“温故知新”を体感してみてください。

なお、ヴィクトリア氏はクレンジングからクリームをのせるまでの各リチュアルを行いながら、自分との対話や緊張感の解放、自分への労いや恩返し、そして人生を豊かにしてくれる他者のことを思い浮かべながらスキンケアを行うといいます。

心と肌が美しく健やかに調和する「タッチャ」は、まさにビヤンネートルそのもの。９月末の本ローンチを心待ちにしたい今日この頃です。