×

<倉田真由美のBeauty Life>まるで美術館! 個室露天風呂とスパのある和モダンなホテルが、箱根・強羅にオープン!

(c)Mayumi Kurata

【12月25日 marie claire style】オリックス ホテル&リゾートが運営するラグジュアリーな湯宿として期待を集め、今年10月にオープンしたばかりの『佳ら久(からく)』に行ってきました。箱根登山鉄道・強羅駅のほど近く。東海道新幹線・小田原駅からタクシーで30〜40分。関東近郊に住む者にとって、やはり強羅は、気軽に行かれる立地のよさと泉質のよさ、豊かな自然が魅力的なところです。

 エントランスからロビーに向かうと、目に飛び込んでくるのが、重厚な花崗岩や御影石などと、箱根の伝統工芸である寄木細工を思わせる木のぬくもりを融合させたインテリア。空間を贅沢に使った広々としたロビーは、まるで洗練された美術館のような雰囲気さえします。客室も同様に、56平米の広々とした和モダンなつくり。それぞれの部屋のバルコニーには露天風呂もありますし、家族や同行者だけでゆっくり堪能できる趣向の異なる貸切風呂も3タイプあり、人と人との適度な距離を保ちたい今、個室温泉は、スタンダードになりつつあるといってもいいのかもしれません。

 選りすぐった旬の素材を用い、和食をベースに、モダンな遊びやアレンジを加えたお食事が、舌と目で味わえる「六つ喜(むつき)」。夕食はもちろんのこと、朝食も、重たすぎず、ヘルシーさもあってすべてが美味。窓からは、水面のきらめきやゆらぐ竹林、夜なら夜景など、自然の存在を身近に感じることができ、五感を通して癒しや幸せが得られます。きちんとしたレストランなのに、浴衣のままリラックスして行くことができるのも湯宿の醍醐味です。

 癒しと幸せといえば、忘れてはならないのが「Gora Spa AIOI」です。大地のエネルギーは、万物(=木・火・土・金・水)のエネルギー元素からなる、という五行説にインスパイアされた「elemental herbology(エレメンタルハーボロジー)」を使用し、一人一人の肌や環境、そのときのコンディションなどに合わせたカスタムメイドのようなトリートメントが受けられます。しかも贅沢なことに、シグネチャープログラムには、「シルクの湯」という貸切風呂を30分も一人占めし、たっぷりゆっくり温まった後に、トリートメントを受けるという、この上ない贅沢が得られます。日常のストレスや緊張から心身が解放され、浮遊するような感覚に陥ってから、再び息を吹き返していくかのような心地よさとダイナミックさを感じるスパ体験でした。

 各部屋にある露天風呂、貸切風呂の他、最上階には広々とした展望露天風呂もあり、朝食前の早い時間に訪れた私は、幸運なことに、お湯に浸かりながら日の出を拝むこともできました。また、宿泊者のみが利用できるゲストラウンジでは、時間帯によってはフリーで軽食やドリンクをいただきながら、自宅のリビングのようにゆったりと過ごすこともできます。お天気がよければ外に出て、テラスを散策するもまたよし。つまり、ホテル内にこもりながら、飽きることなく、さまざまな体験ができるというわけです。

 自然に抱かれ、季節を味わい、文化を感じることのできる『佳ら久』は、さまざまな経験を積んできた大人たちに似つかわしい落ち着いた空間。次の”行きたいところリスト”に加えてはいかがでしょう?

■店舗概要
箱根・強羅 佳ら久
神奈川県足柄下郡箱根町強羅1300-8
https://www.gora-karaku.jp/

(c)marie claire style/photos & text: Mayumi Kurata

リンクを
コピーしました