×

“サンタクロースの故郷”フィンランド・ロヴァニエミ流クリスマスの過ごし方とは

イブの食卓

サンタクロースの故郷・フィンランドのロヴァニエミから、クリスマスを迎えた町の様子をレポート中。後半は地元の人たちの聖夜の過ごし方を紹介します

【関連情報】”サンタ村から現地レポート!フィンランド・ロヴァニエミのクリスマス

食卓にはクリスマスのためのメニューが並ぶ

クリスマスは家族のイベントであるフィンランドでは、クリスマスの前には家族で集まり、先祖のお墓参りをするのが伝統。たくさんのキャンドルが雪の中に灯され、クリスマスの気分を高めてくれます。

町の教会の周辺にはたくさんのキャンドルが置かれる


フィンランドのクリスマス料理は、ポークハムに3種類の野菜のラーティッコ(オーブン焼き)がメイン。ラーティッコはじゃがいも、人参、またスイードと呼ばれる茶色い蕪のような野菜を柔らかく潰して味付けし、別々の容器で焼いたもので、日本ではあまり見かけることのない料理ですが、シンプルで食べやすい味付けです。

ポークハムとクリスマスラーティッコ

その他にも、サーモンやビートルーツというフィンランドらしい料理がテーブルいっぱいに並べられ、ワインを飲みながら早めの夕食を楽しみます。義兄が手作りしたハムにつけるマスタードや、祖母のレシピのクリスマスクッキー等、クリスマスにしか食べない手作りメニューが並ぶのもこの時期ならではです。

私の家族ではプレゼント交換もクリスマスの大事なイベントの一つ。ツリーの下には毎年置ききれない程のたくさんのプレゼントが並びます。

家庭に飾られたツリー。毎年いい形の木に印をつけておき、森に取りにいきます

小さい子どもがいる家庭は、サンタクロースに扮したアルバイトを雇うこともできます。時間になるとサンタクロースが家にやってきて、歌を歌って、大人を含めた家族一人一人にプレゼントを手渡してくれます。会いに行けて、お話しできるサンタクロースは、フィンランド人にとってはとっても身近な存在のようです。

たくさんのプレゼントが用意されます!

【関連情報】ヨーロッパで最も古いパサージュでベルギーの高級チョコを試食!
【関連情報】門松、もち花、鏡もち。手作りならではの京都のお正月

Profile

KANA

大阪府出身。大学院卒業後、家電メーカーにて工業デザインを担当。2017年にフィンランド人の夫と共に、自由な労働環境を求めてドイツへ移住。現在、医療メーカーで工業デザイナーを務めながら、旅行や山登りを楽しむ

リンクを
コピーしました